生徒に何を教えたいですか
教材は誰が作るの?「自分で作るのです」

「自分」でできること、作り方を理解できることを考えて、
時間をかけずにできるように考慮して、
わたしたちが自ら作っています。
1歳半から6年生までを教えることになったときに、愛知県豊橋市にある仔羊幼稚園の園長、上里龍生先生がわたしたちに尋ねました。30年以上にわたり、上里先生のもとで、わたしたち二人の教師は、多くのことを学んで研究してまいりました。
先日、古いメールを見つけて読んでみると、教材についてのことが書かれていました。
「上里学園みらい塾になる以前の、御影にあった3年生までのハイパル幼児才能教室が、それまで何十年もの間、立派にやってこられたのは何が良かったと思いますか?それは授業のために教材を工夫して、自分たちで作ってきたからです。」とおっしゃいました。

作った後に一緒に、親子や先生と楽しく動かしながら、対話をする時間も大切にしています。
それ以前に5年間勤めていた、神戸市北区にある「梅田学園正英幼稚園」でも、先生たちが教室のゴミ箱から壁面を飾ること、お誕生表、そして毎月の工作キット、月間のお便りにいたるまで、ほぼ手作りでした。上里教育の教室に勤めてからも、研修で学んだことは、帰ってくるなり新たに学んだことを教材として作ってきました。その教材は30年以上過ぎたいまでも、現役です。みらい塾から独立した後、学び舎ノビントスでも、子どもたちを笑顔にしている教材たちです。

一色で塗れるもの、そして名前や何の仲間なのかなど、対話から知識が増えるようになど、いろいろと工夫しています。
「幼稚園の先生から大学教授まで、良い授業をしている先生は皆、自分で作った教材で授業をしていますよ。私はずうーっと、幼稚園や小中学校の先生たちや、あちこちの塾の先生たちに、教材を自分で作りなさいと言い続けてきましたが、それを実行してくれている先生はごくわずかです。他人の作った教材で授業をするのは外食ばかりしているようなものです。簡単なものでも質素なものでも、手作りのごはんが一番おいしいのですよ!何か一つで良いですから、努力してみてください。生徒にとって一番良い授業になるでしょう。」
今年の夏も、幼児さんの小さな工作キットから、夏期講習のテーマとなった「兵庫の山と森そして海」の資料もほぼ自分たちで作りました。ずっとそうしてきたので、自分たちで調べてまとめたり、一枚の画用紙から作っています。



もちろんFA研の長い歴史の中で使われ続けている、上里先生の教材は欠かせませんが、子どもたちの様子を見て、必要な教材はすぐに手作りしています。手書きのものまで今もあるのですが、時にはササッとレッスン中に作って、誤字脱字もあり、子どもたちが見つけてくれます(笑)もし、いい教材だと感じたら、後日、きちんとした教材へと作り直します。
今でも研修のレポートや、上里先生からのメールや著書を何度も読みなおし、新たな教材を作ったり、教え方を変えてみたりしています。
手作りの教材には、子どもたちが喜ぶかな、楽しく学べるといいなあと、子どもたちへの愛情を注ぎこんでいます。


今回は、小さな幼児さん向けの工作キットをご紹介しましたが、6年生までの国語や算数の教材プリントなども手作りのものもたくさんあります。
学び舎ノビントスは、大切なお子様の
元気いっぱいの一歩を応援します。